T主任のマイホーム日記 第14話 「土地の決済

ついに決済の日がやってまいりました。銀行の応接室に売主さん、売主側の業者、私(買主)、司法書士の先生、銀行の融資担当の方が集まり、自己紹介をします。これが建物の決済だったりすると保険屋さんも来ますし、普通であれば買主側の業者も来るので最低でも7人の人が集まる訳です。たま〜に決済の日程をコロコロ変えてしまう人が居ますが、これだけの人数のスケジュールを合わせるのはとても大変な事です。極力予定通りでお願いします。

肝心の決済ですが、まずは司法書士の先生が売主から買主へ所有権移転登記を行う為の書類の確認をします。実際の登記は司法書士が行う為、委任状への署名捺印をし、すべての書類が揃えばいよいよ融資の実行です。

引出し伝票(残代金、仲介手数料、登記費用、保険料等)や振込み伝票にサインし通帳と共に銀行の担当者へ渡します。後は借入金が銀行より買主の口座へ振り込まれるのを待つだけです。この後は早ければ15分程で済みますが月末等、混雑する日だと1時間以上待つことも有ります。これは苦手な方には結構辛い時間かもしれません。我々営業担当は知っている人ばかりなので良いのですが、売主さんや買主さんにとってココに集まっている人は始めて合う方も多く、社交辞令的な会話も15分もすればネタが無くなってしまいます。
もしもこの時集まっている全員がとても無口な人ばかりだったら・・・とても静かな銀行の応接室。7人の大人が集まるには小さすぎるテーブルを囲み、全員がケータイを片手にメールのやりとり・・・ん〜こんな決済はイヤですね、でも大丈夫です。普段気難しそうな銀行マンもこんな時の為に、お笑い番組は欠かさずチェックしているそうです。きっと楽しませてくれるでしょう。

まあ冗談はさておき、早く終わるに越したことはないですね。おっと融資担当の前○さんが通帳とお金の入った封筒を手に戻って来ました。今日は約20分、わりと早かったです。通帳を確認すると借入金が入金されていると同時に残金が出金(振込み)されています。ほんの一瞬だけお金持ちになっていたという訳ですね。
これで売主さんへの残金引渡しは済みました。後は引出し伝票に書いた金額が封筒に入っていますので、それぞれ司法書士や保険屋さん等に支払い決済は終了です。
この後司法書士が法務局へ書類を持ち込み、本日付で所有権が買主に移転されますがいわゆる*権利証はすぐには発行されません。約2週間後買主の指定する場所へ送られてきます。

さーてこれで今日から僕の土地、さっそく地盤調査を依頼しなければ!


*権利証
正式には登記済み権利証。所有権や抵当権等を取得し、その権利が登記された事を示す重要書類。紛失してしまうと理由のいかんを問わず再発行はされないので大切に保管しましょう。万一紛失してしまっても不動産の権利まで失うわけではなく、保証書を作成すればその後の売買等に特に影響は無い。

         
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