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そんなある日、隣の席の同僚が「Tさん、この物件どうです?」と見せてくれた物件。
前から出ていた売地ですが、地型が少々悪く少し値段を下げていたのです。
彼は既に自分のお客様に紹介していて、その方用のプラン図面も出来ていました。 |
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「総額でいくら?」
「このプランで○○万円くらい、別のプランも有るよ。結構気に入ってもらってるんだけど駐車場が狭いんだよね」
「*買付けは?」
「まだ、車が大きいからキビシイかもしれない」
「じゃあそのお客さんが買わなかったら俺が買うよ!」
彼は冗談だと思っていたようですが僕は半分本気でした。
この場合戸建なので管理費や駐車場代は必要有りません。
ウチは3人家族なので3LDKの小さな家なら今の家賃と変わらない支払額でいけそうです。場所も今のアパートから徒歩2分、その分駅にも学校にも近づきます。
なにより江戸川の土手に面していてロケーションは正に僕好み!
早速彼と一緒に現地を*物調しに行きました。
家から近い事もあり何度も見ているのでよく知っている物件ですが、今回は見る目が違います。
心の中で小坂〇子の『あなた』を歌いながらじっくりとどんな家が建てられるか想像してみました。
南側は既存の家が建っており、日当たりは良くありません。
そうなると、多少暗くても構わない寝室は1階へ下ろしリビングは2階へ。
当社でも北道路の土地などでよくやるのですが、この方法ならびっくりするほど明るいリビングができます。しかも窓を全開にしても表を歩く人の視線が気になりません。
買い物の荷物運びやゴミ出しが面倒ですが、アパートの2階に住んでるのと同じ事です。
隣家の2階の窓を見て「リビングはあの高さか、この景色なら自然たっぷりぢゃんか!」
そうです、2階リビングなら緑豊かな河川敷を見下ろす事になり眺望抜群です。
物件からは北側に土手が見えますが、土手自体は南からの陽を受けるため緑がとてもキレイに見えます。
「ココなら雰囲気だけは田舎暮らしを味わえるなー」
この時点で6割本気になりました。
*買付け
購入希望物件の申込書の事。先着順に優先権が有り、希望価格・契約予定日・手
付金額・希望条件等を記入する。人気物件の場合2番手、3番手と買付けが入る
事も。
*物調(ぶっちょう)
物件調査の略。営業マンは新物件の情報が入ると自分のお客様の希望する条件に合っているかどうか、実際に見に行って確かめる。まめに物調する事が肝心。 |
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